お友達からの依頼でドリームキャスト版電脳戦機バーチャロン用ツインスティックの修理をします。
DC版と書きましたが渡された時にはすでに本人が改造済みでありXBOX360に繋げて使用していたとのことです。

純正コントローラーの基板から直接配線を伸ばしてツインスティックを操作していたようです。
故障の原因は純正コントローラー自体の基板が腐食していてXBOX360に差し込んでもコントローラーとして認識すらしない状態みたいですね。
本人はとりあえずXBOX360でバーチャロンがツインティックで出来ればいいとのことなのですが、古いものですし使い込んでいるようなので全バラしてメンテナンスも実施します。

スイッチ類は問題なさそうですがプラスチックの割れが結構みられますね。

本体も含めて割れている部分はプラリペアを使って固めておきます。

XBOX360対応の互換ボードを載せるためのネジ穴と、新たにアーケードボタンを3個追加で設置するため上と側面に30mmの穴あけ加工をしました。

今回の依頼の理由がこのアーケードボタン追加による穴あけ加工と基板固定用のネジ穴の追加で、穴をあけたりするための道具を持っていないからお願いするとのことでした。

各配線を加工して互換ボードに取り付けられるようにしておきます。

今回使う互換ボードなのですが必要な機能だけ使えればいいということなので、本人と検討した結果、十字キー、A・B・X・Yボタン、LRボタン、LRトリガー、LRアナログスティック押し込みボタン、XBOX360固有の3つのメニュー用ボタンだけ使うことになりました。
360バーチャロンでの役割 | 互換ボードの配線 |
左スティック移動 | 十字キー |
右スティック移動 | A・B・X・Yボタン |
左トリガー | Lトリガー |
右トリガー | Rトリガー |
左ターボボタン | Lボタン |
右ターボボタン | Rボタン |
スタートボタン (オラタン:特殊操作に必要) (フォース:レスキューに必要) | Lアナログスティック押し込みボタン |
右上のボタン (フォース:指示ボタン) | Rアナログスティック押し込みボタン |
上面・側面の3つの追加ボタン | XBOX360固有のメニューボタン |
各ボタンの役割をまとめるとこんな感じですね。
他にもこの互換ボードにはプレーヤーのLED表示やLRアナログスティック、連射機能などありますが、必要ないらしく本当にバーチャロンが出来ればそれでいいようです。

配線を終えるとこんな感じです。
配線がごちゃごちゃしてますが気にしない方向で…。

全ての組み立てを終わりテストしてもらいましたが問題なく使えるようで安心しました。(基板の裏面が穴から丸見えですがこれは後日なんとかします)
注意
互換ボードと表記していますが製品の名称は「XB Figting Board」です。何故互換ボードと記載したかというと、Microsoftは正式にライセンスを取得したサードパーティ製アクセサリを除くサードパーティ製アクセサリの使用はサポート対象外だからです。
インターネットに接続されているXBOX360で使用するとコントローラーが弾かれる可能性があります。旧式化したXBOX360が現在どういう状況か詳しくはわかりませんが、もし似たようなことをお考えの方や、この互換ボードでアーケードコントローラーを作りたいという方は、その辺りのことをよく調べ理解したうえでご検討ください。
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